"沖縄の原風景を弦で奏でる。"
木陰のトンネルから見えるコバルトブルーの海。
縁側を吹き抜けるさわやかな風。
強烈な日差しを浴びた原色の木々や草花。
ゆったりと流れる時間・・・。
少しずつ失われつつある沖縄の原風景。
このアルバムは、なつかしい原風景を思い出すような
楽曲が連なり、美しいギターの旋律で、悠久の時を刻む
沖縄の原風景を見事に奏でています。
音色を聞きながら目を閉じると
自分の原風景が 映像になって浮かび上がってきます。
まさに沖縄の空気感が凝縮された至福のアルバムです。

新田昭仁（カメラマン）



時には激しく、時には優しく、聴いているだけで季節を感
じる、そんなホンワカするアルバムになっており、なかでも
「雨上がり」は子どもの頃を思い出します。
雨の日に外で遊んじゃいけないなんて、子どもながら全く
考えた事がない、だから雨降りには外で遊ぶ。
その結果、母からこっぴどく叱られる。
なので雨上がりを待ち、いざ出陣って時の曲がまさに「雨
上がり」である。
気分爽快、足は軽やかに水たまりをビシャビシャしながら
服は泥だらけ！（それが子どもながらにたまらない！）
結局、母に叱られますが、でも・・また繰り返す。
そんな、子どもの頃を想い出す「雨上がり」が好きです。

玉木 元（映像クリエイター）



彼は口下手だ。だから音で語る。
はじめてその一音を聞いたとき、その世界観に惹きつけ
られ、第二音が奏でられたとき、完全に捕らえられた。
耳をかたむけると、からだ全体を音が柔らかく包み込み
と思った瞬間、中心を鷲掴みにされて骨の髄に音が張り
ついた。芯に響いておへその辺りがざわざわした。
わくわくして、ドキドキして、思わず口元がほころんだ。
その自然界の、光の粒子を音に織り交ぜて発する彼の
ギターは、優しく、暖かく、激しく・・・、
最終的にどうあっても心地よくさせてくれる。
そしてそれは、彼の人柄の表れだとも思った。
人の持つ感情は様々だ。だから正直なところまずは、何
も持たず素直に世界観を感じてみて欲しいと思う。
不器用でくそ真面目で優しい男のありったけの想いを
一緒に楽しんで欲しいと思う。

佐々木麻恵（女優）